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もう数日前のことになってしまいますが、HPのほうでクトゥルフ神話TRPGサプリメント“ラヴクラフトの幻夢境”関連の記事をアップしました。たいした量のテキストでもないのに発売から1ヶ月かかってしまったわけは、収録シナリオを実際にプレイしていたからです。
せっかくなのでこの熱が冷めないうちに、このサプリや、あるいはドリームランドそのものについて思ったことを書いておくことにします。
ドリームランドって何?(初級者編)
ラヴクラフトは基本的にはホラー作家でしたが、ファンタジーっぽい作品も何篇か手がけています。この一連のファンタジー風作品は共通した幻想世界をモチーフにしており、それが「ドリームランド」と呼ばれる夢の世界です。ドリームランドは文字通り夢の中にのみ存在し、現実世界の人間が眠っている間、その魂だけが訪れることの出来る場所なのです。
ドリームランドは一見すると中世ファンタジー風の世界で、原住民もいますし、人間以外の知的種族も数多く住んでいます。とはいえドリームランドは永遠の理想郷や桃源郷というわけでもありません。確かにそのような美しい場所もありますが、人里を離れればそこは怪物が跳梁する恐怖の地であり、その危険度は現実世界の比ではありません。
サプリメント“ラヴクラフトの幻夢境”はこのドリームランドを解説したものです。実際のゲームにおいては、探索者はごく普通に現実世界の人間として作成されますが、プレイの過程でドリームランドへ出入りできるようになり、現実世界と夢の世界をまたにかけた冒険を行うことになるでしょう。
このサプリメントは買い?(中級者編)
購入した“ドリームランド”を有効に遊び倒せるかどうかは、集まるプレイヤーがどれだけラヴクラフトを読んでいるかにかかっていると思われます。言い換えれば、あらかじめドリームランドの知識を持ったプレイヤーでなければ、いきなりドリームランドを理解するのは難しい、ということです。
実際、私がキーパーとして付属シナリオをプレイした際に、プレイヤーから「ところでドリームランドって何で存在すんの?」と尋ねられました。なるほど確かに、ラヴクラフトを読んでいないプレイヤーからすれば当然の疑問です。
そう言いたくもなるくらい、ドリームランドはクトゥルフ神話の世界観の中でもことさら‘浮いて’います。異界の怪物に蹂躙されるホラーゲームの中に極彩色のファンタジー風世界がそそり立っているのですから、これは違和感を抱かないほうがおかしいでしょう。
何も知らないプレイヤーに対してドリームランドの概念をいちから解説するのは意外と面倒です(もちろん解説などせずに押し切ってもかまいませんが)。初めてドリームランドに入ったPCがいれば〈夢見〉〈夢の知識〉技能の説明もしなければなりませんから、プレイが一時中断します。単発セッションだとこの手間と時間が馬鹿になりません。
これらを考慮すると、正面切って「ドリームランドはクトゥルフ世界に必要なのか?」と聞かれれば、私だったら「不要」と答えます。より正確には「あれば役に立つこともあるかもしれないが、なくても全然困らない」くらいですが。
このサプリメントを生かすには?(上級者編)
“ドリームランド”は(クトゥルフマニアの間では)昔から知名度が高く、特定の場所・時代によらない汎用サプリとして期待されていましたが、実際に現物を手にしてセッションも行ってみると、その使いにくさが気になりました。
クトゥルフTRPGには、どれほど離れた空間をも――地球の裏側だろうとプレアデス星団だろうと――繋げてしまう〈門〉という呪文があり、さらには時間移動や精神交換の手段まで存在するのですから、それで用が足りないことなど滅多にありません。
事実、付属シナリオはどれもそれなりに頑張ってドリームランドの有効活用例を見せてくれていますが、無理矢理ドリームランドを使おうとして超強引な展開になっていたり、あるいは別にドリームランドではなくて〈門〉で代用できそうだったりと、あまりうまくいっているようには見えません。
ラヴクラフトを未読のプレイヤーがいても実際のプレイを通してドリームランドについて学んでもらえばいい、というなら確かにそうです。特に面子固定のキャンペーンプレイならばそれで問題ありませんし、むしろ理想の形と言えます。あるいは、参加プレイヤー全員がドリームランドについての予備知識を持っている環境ならば、単発セッションで全員をドリームランドに放り込んでも、いちいち説明をせずに済みます。
ですが、そうでない環境下では、手間と効果を秤にかけると、わざわざ“ドリームランド”を導入するまでもないと思います。もちろんキーパーがドリームランド抜きではどうしても成り立たない――〈門〉や時間移動や精神交換では代用不能な――シナリオを考えたというなら話は別ですが。
サプリメント“ドリームランド”そのものの出来は悪くありません。クトゥルフTRPGに新たな舞台がまたひとつ加わったという点では歓迎すべきサプリです。
ただ、意外と使いにくいサプリであることも事実で、「超お勧め! キーパー必携!」とまでは言えません。ドリームランドに興味が薄いキーパーは買わなくてもいいと思います。
いつ訳されるんだと言われつつ20年間の時が流れ、今ここに出ました。
『ドリームランド』こと、クトゥルフ神話TRPGサプリメント『ラヴクラフトの幻夢境』。
これでやっと日本の探索者もドリームランドで発狂できることになったわけで、まずはめでたしといったところです。
HPのほうの紹介記事は本の内容をよく検討してから書きますが、今のところ、『キーパズコンパニオン』以来の出色の出来のサプリメントという感触です。
ただ残念なのは、ここ10年程の私は「クトゥルフ神話を使わないクトゥルフTRPGシナリオ」という路線にシフトしてしまっているので、せっかくのドリームランドも自作シナリオには使うことなく終わるのではないかということなのですが――。
冬コミにて頒布しました「ヒーローズゲイト 天体戦士サンレッド」ですが、エラーがありました。
ここに訂正とお詫びをさせていただきます。
エラッタ サンレッド52ページ
誤 58→57
正 58→11
以上です。
ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。
A.むしろ原作より二桁くらい弱いよ。
Q.レッドさんに武器落としは効かないのですか?
A.素手だから効かない。
Q.サンシュートやコロナアタックは炎属性技ってことでOK?
A.たぶんOK。
Q.「タバコを吸う」ってどう使うの?
A.上段防御の代わりになるよ。
Q.レッドさんは投げ技や関節技も得意なのでは?
A.QBのシステム的に再現が難しいのでパス。
Q.アトミックファイヤーブレードは?
A.入れたかったけど属性が上段正拳突きとかぶるんで仕方なくカット。
Q.ファイアーバードフォームは?
A.技名とかまったく不明なので無理。
Q.プロミネンスアタックは?
A.コミックスに収録しない技はちょっと…。
Q.ヴァンプ様とかアバシリンとかブルーの予定は?
A.資料がなさすぎるので今のところなし。
Q.アニメDVD買う?
A.当然。